mousou

絞まる首

あなたの大きな両手が私の細い首にかかって この愛は永遠になるの 「なにが可笑しいんだ」って顔してるわね イラついてるその眉間のシワを もっと近くで良く見せて 今の私、酷い顔してるでしょ 真っ赤に膨らんで まるで熟れた鬼灯みたい もっと近くで見て頂…

隅田川花火大会は

夜空を彩る火の花弁とそれが開く度歓声と共に咲き乱れる浴衣のうなじによってこのみずいろの心模様.htmlを夏色に書き換え、Ctrl+F5の強制リロードでもって笑顔に変えてしまう魔法のホームページビルダー。この夏というカレンダー仕掛けのスクリプトに乾杯し…

「今日は暑いから君と後背位で交わりながらその脊椎の溝で流しそうめんが食べたいよ」

なんて事を言っても許される大人になりたいの。

御愁傷サマー

夏はまるまる思いっきりセックスがしたい。花火大会を観に行った帰り道、浴衣でセックスがしたい。脊椎の溝で流しそうめんをしながら後背位でセックスがしたい。クーラーの無い真昼の部屋で汗だくになってセックスがしたい。氷をくわえて接吻がしたい。浴衣…

勢い余って接吻してしまった後で

人気の無い夜の海浜公園のベンチに並んで座りながら相手の顔を覗き込むように「さっきはごめんね」「うん、でもいきなりだったからびっくりしちゃっ…ぁ…チュパ」(展開は妄想にお任せします)というダブル妄想。

髪をバッチリキメた女の子の頭をワッシャワッシャと撫で回し

「やーめーてー」と嫌がられるのが好きという話をアライくんとしてましたイエスタデイ。

誰かに「愛してる」なんて言ってる自分を想像するだけで

寒気がして全身に鳥肌が立つよね。タチの悪い夏風邪でも引いたかと思ってしまうよ。だって僕はそんな包み込めるように薄くて、逃がさないように重い言の葉をばら撒く事に責任を持てないもの。そんな不服そうな顔しないで下さいよ。たかが言葉一つ足りないぐ…

初夜はギャンブル

初めて布団一つを分かち合って過ごす異性との夜にやる事と言ったら一つしか無い。例えどういう経緯であれ僕らが今、戦場の最前線にいるという事実は変わらないのだ。後は相手がされるがままに身を委ねてくれるか、何一つとしてさせてくれないか、問題はそれ…

泣かせてしまった女の子の頬を伝うアイシャドウ交じりの涙を見て

「とても美味しそう」だと思ったので頭を撫でながらの接吻で励ますフリをしてペロペロ舐めていたのは私です。あんな綺麗なものを口にしない手は無いでしょう。飾りじゃないから欲しているのだよ。さあ愛しい君の滴りを私という歪なグラスに注いでおくれ、そ…

「ダメだよね…こんな事しちゃ…」

「いけないよね…」と呟きながら自分から何度も唇を塞ぎにやってくる曖昧な間柄の女の子。内気な二人が初めてのお出掛けで終電を逃し、「休むだけ…」と言って入った狭く薄暗いホテルの一室で、突如として起こった予期せぬ展開に男は動揺を隠しながら、さっき…

「手相を見てあげるよ」

という振りで差し出された手の指にすかさず自分の指を絡めて「うーん、これは好きになり相だねー」っていう力業をかけるチャンスを虎視眈々と狙っている六畳です。 きめえ、だがそれがいい。

モテたらどうすんの?〜アナザヘヴン状態編〜

皆様がモテたらどうするかについて言及されているので遅ればせながらながら常日頃より「モテたい」と念仏のように唱えている僕も参加させて頂きます。 モテたらまず逢い引きをエサにお金を出して頂きます。方法は簡単、最初は喫茶店でコーヒーを一杯ぐらい奢…

この世はそんなにドラマチックなものじゃない

どんなに奇跡的な出来事だって振り返れば必然、だけど忘れたくない、忘れられない特別な思い出がある。そんな時、人は記憶の繭から物語を紡ぐ。その中身が醜い蚕であればある程、美しいシルクが織り上がるのだ。そして僕らは時々遠い目ですっかり色褪せた日…

体温は不思議

台風一過でじっとり濡れた真夏の熱帯夜だって 離れ離れじゃいられない その熱い肌に触れ その華奢な肩を抱き その体温全てを独り占めにしたい 出来れば皮膚以外何も隔てずに 吐息の熱すらすぐ傍で感じていたい 生きた温もりを知った夜から 人は一人じゃ生き…

こんな小春日和の穏やかな日は

サービスタイムのホテルに篭って黄昏時まで一方的なセックスがしたい。そしてホテルの出口で橙色の斜陽を浴びながら手と手を繋いで小鳥のようなキスがしたい。そうだ、海へ行こう。独りで。

「エッチしよ」って自分が言ってきたんだから

ちょっと耳の中舐められたぐらいで変態呼ばわりするなよ。 エッチのHはhentaiのHなんだぞ。 もしかして知らずに使ってたのか? 何赤くなってんだよこのヘンタイ、ヘーンターイ。 っていうシチュエーションを想像して果てました。

行きずりの夜が明けて

ホテルを出た途端友達の関係に戻る男と女。午前中の白い陽射しを浴びて眩しそうにしながらも、夕べは激しく絡めあった手の指先すら交差しない。立ち寄ったカフェテラスで風に揺れる艶やかな黒髪の手触りを知っていても、もう触れる事なんて出来はしない。い…