この世はそんなにドラマチックなものじゃない

どんなに奇跡的な出来事だって振り返れば必然、だけど忘れたくない、忘れられない特別な思い出がある。そんな時、人は記憶の繭から物語を紡ぐ。その中身が醜い蚕であればある程、美しいシルクが織り上がるのだ。そして僕らは時々遠い目ですっかり色褪せた日々の出来事をうわ言のように語り、人はそれを懐古と言う。いつか全てをそうやって語れる日が来たら、この背中にも金色の羽が生えてどこまでも高く飛んで行けると、心のどこかで信じているのだ。だから人々は今日もドラマを造り続ける。走馬灯のスクリーンにマイウェイという最高傑作のロードムービーを上演する為に。…半分寝ながら書いたから支離滅裂でごめんねおやすみす。