何も思い浮かびません

暑くて女っ気のないこんな日々の中で一体どうやってロマンティックな事を言えってんだ。トサカに来たぜ。こんな胸の踊らない夏は久々過ぎてどう過ごせばいいのか皆目見当もつきやしませんことよ。これがとことん腐って腐肉の中から蛆のように再生する前触れなのか、ただ腐り切って雨上がりのアスファルトに躍り出て灼熱の太陽に焦がされたミミズのようにカリカリのミイラになるだけなのか、それはわからないけれど、この発狂しそうな静寂をあなたにもお裾分けしたい。自暴自棄、そんな事しても誰も構っちゃくれませんよ。なにせ皆さん自分の事で大忙しだ。どいつもこいつも子作り、セックス、フィストファックで頭が一杯なんだよ。そのさも深刻そうなツラの皮を剥いでピーチ色に染まったフルーティー前頭葉をファーストフードのマドラーでグルグルにフルリレロしてやりたいところだけれどそんな事よりもっと我が生活に光を、せめてもっとメリハリを与えたまえ!